金 仁和 | 日本語・日本文化学類とは | 日本語・日本文化学類 筑波大学 人文・文化学群

日本語・日本文化学類とは?
What is "Nichi-Nichi"?

教員の紹介Faculty

金 仁和KIM Inhwa

  • 人文社会系(文芸・言語専攻)准教授
  • 韓国語学・対照言語学

Korean linguistics / Contrastive linguistics

主な担当授業

言語と文化(同演習)、基礎韓国語、韓国語学 など

研究分野の紹介

韓国語の語彙について研究しています。主に色彩語や音声象徴語などを対象としています。韓国語には、色彩語が500語以上、音声象徴語が5000語近くあります。この語彙数は世界一とも言えるでしょう。

色彩語とは、色を表わす語彙群で、語種的には韓国固有語・漢字語・モノの名前を借用したもの(たとえば水色)、外来語などがあり、品詞的には形容詞・動詞・名詞などがあります。音声象徴語とは、様々な音や様子を言語音で表わす語彙群で、擬声語・擬態語とも呼ばれます。語種的には主に固有語で、品詞的には副詞・形容詞・動詞などがあります。日本語も、韓国語ほどではないが、音声象徴の多い言語です。

なぜ韓国語にはこれほどたくさんの色彩語・音声象徴語が存在するのでしょうか。韓国人は色・音・様子を事細かく表現する必要があったでしょうか。韓国語の色彩語や音声象徴語は色・音・様子を伝達するだけのものでしょうか。こういう疑問を持って研究しています。

研究業績

  1. 「韓国語の固有派生色彩語の意味」(筑波大学大学院地域研究研究科『筑波大学地域研究』25号、2005年3月)35~50頁
  2. 「韓国語の音声象徴語の形態と意味」(筑波大学日本語・日本文化学類『対訳:世界の文化と日本I』、2004年11月)119~149頁
  3. 「韓国語の被動態についての小考」(筑波大学文芸・言語学系『文藝言語研究 言語篇』43巻、2003年3月) 23~40頁

これまで指導した主な卒業論文

  • 韓国語の一人称主語の「-겠-」について―日本語の非過去との対照―
  • 日韓における方言翻訳の実態について―漫画での使用を中心に―
  • 広告における命令の役割 ―印刷媒体の広告を中心に―

メッセージ

*

はじめて日本に来た時の文化ショックの新鮮さなど、もう忘れました。しばらく韓国に帰省する度々、受ける文化ショックの波にももう慣れました。時間が経つと忘れるもの、慣れてしまうと無感覚になるもの、何だかもったいなく思われます。言語にも、もう少し意識して観察すべき、惜しいことがたくさんあります。 大学という新しい文化で、母語を運用したり、外国語を学習したりする際、言語ショックの新鮮さと感動を味わってほしいもんです。


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