チューター体験記Tutor Experience
坂井香澄&愉快な留学生たち(ロシア、スロベニア、カザフスタン、台湾、中国)
日日の卒業生で、現在、本学の人文社会科学研究科に在籍しています坂井香澄です。
私は在学中、ロシア、スロベニア、カザフスタン、台湾、中国からの留学生のチューターを担当しました。
チューターをしようと思ったきっかけは、「なんだか楽しそう!」と思ったからでした。
私は入学前から日本語教師という職業に関心があり、その仕事をする上でも、チューターの経験は役に立つのではないかと考え、応募しました。
チューターを始める前に不安だったことは、留学生ときちんと意思疎通ができるのかという点でした。
しかし、その心配は全く不要でした。日日に来る留学生は日本語がとても流暢で、もしかすると日本でずっと生活している人よりも日本について詳しいかもしれません。
日本人だから、外国人だから、ということに関係なく、チューターを通して世界中に多くの友人ができました。
担当している留学生やその留学生の友人と一緒に、ジブリ美術館に行ったり、一緒に食事を作って食べたり、実家に招いて、餅つき大会をしたりしました。
留学生が帰国してしまう時はとても寂しいですが、帰国後も連絡を取り、チューター活動を通して友人になった留学生たちに会いに、フィンランド、イタリア、スロベニア、ラトビアなど、その国を訪れることもしました。
チューターをして、一番心に残っている言葉があります。
それは、初めて担当した留学生から帰国直前に言われた、「かすみは日本語を話すのがうまくなったね。」という言葉です。
私は、チューターを始めたばかりの1年生のころ、日本語を勉強している人に配慮した日本語があることを知りませんでした。
しかし、日日で学んでいくうちに、留学生にとってわかりやすい日本語があることを知り、できるだけ自分もその話し方ができるようになりたいと思い、実践してみました。
その留学生に私の取り組みについて話したことはなかったのですが、帰国前にもらったその言葉から、私も少しは成長できたのかなと思いました。
チューター活動は、留学生の生活をサポートする以上の経験と、かけがえのない思い出を私にくれました。
チューターに少しでも興味がある人、やってみたいけど不安だなと思っている人には、大学生活の1つのチャレンジとして、ぜひ一度はやってみてもらいたいです。