海外レポートOverseas Report
北京大学(2014年12月)
014年も残すところ後1日となりましたが、正直言うと、あまり実感がありません。 というのも、私は今回初めて1年の海外留学を経験しているのですが、9月に北京に来て以 来毎日いろいろなことがあり、気がついたらもう年末になってしまったという感じです。また、中国では春節(いわゆるChinese New Yearですね)といって、旧正月の風習が深く根付いているので、その時期になると、町中が新年を迎える雰囲気で大いに盛り上がるのではないでしょうか(ちなみに今年の春節は2月19日頃だそうです)。反対に、私たち日本人にとっての「大みそか(12月31日)」や「元旦(1月1日)」は、もちろん中国の人々にとっても重要な日ではありますが、中国においてはやはり春節がいちばん重要視されるので、今の時期はまだあまり年越しの雰囲気が感じられません。とは言うものの、明日は大学で年越しのイベントが開催されるので、私はそれに参加しようと思っています。
さて、今回のレポートですが、大学での授業について少し紹介したいと思います。私が所属している学部は「対外漢語教育学院」とよばれ、世界各国から来た留学生を対象とした学部で、中国人学生はいません。全体的に見ると日本、韓国、タイなど、アジアから来た学生の割合が多いですね。もちろん、ヨーロッパから来た学生もいます。私たちの授業構成は基本的に2つ(必修科目と選択科目)で、必修科目は更に「漢語課」(読解、文法)と「口語課」(スピーキング)の2つから成り、選択科目はいくつか設けられた授業のなかから受けたいものを2つ選ぶかたちになっています(中国概況、作文、文学、新聞購読など)。教材は主に教科書を使っています。授業のコマ数は、50分を一コマと数えると、平均して1人あたり一週間20コマ。このように見てみると、授業数は決して多くはないのですが、1時限の授業が朝の8時から始まるので、1時限に授業がある日の朝は少しキツイですね(笑) ただ、そのようにキツイ思いをしながらも受ける授業はどれも非常に価値があります。中国が世界にほこる大学の魅力はまさにここにあるのだとしみじみ感じました。その思いをここに詳しく述べることはたいへん難しいのですが、授業をしてくださる先生の授業の進め方はもちろんのこと、先生の知識の豊富さや巧みな言葉遣い、学生の気を引こうとするその姿には尊敬の念をも抱きました。時に、授業の内容が難しくてついていけなくなることもありますが、そんなときも先生方は私たちの質問に丁寧に答えてくださるので、すばらしい先生方に恵まれたと日々感じています。
今学期ももうすぐ終わるところで、これからはテスト期間に入り、少し苦しい日々が続くと思いますが、最後にもうひと踏ん張りというところでしょうか。テストが終われば、冬休みに入ります。長期休暇を利用して、国内を少し旅行したり、友人とともに春節を祝ったりと、中国を大いに満喫しようと思っています。2015年もみなさんにとって、素敵な一年になるよう、北京から願っております!!