チューター体験記Tutor Experience
田中結梨&ZALUCHENOVA, Daria(ロシア・短期留学生)
日日のチューター制度は、留学生と交流したい人にとって本当にお勧めしたい制度です。
私は1年生の時から今まで5人の留学生のチューターを担当しました。
留学生が自分の国の話をしてくれたり日本についての興味を生き生きと語ってくれたりするその姿を見て、私のほうが刺激をもらってきました。
担当した留学生の一人が、ロシア人のダーシャです。日日学類の授業『日本語教育国際研修』でモスクワへ行った2年生の冬に初めて出会い、その時は私が日本語を教えるクラスの学生でした。彼女は日本語学習意欲が本当に強く、努力家で、尊敬できる人でした。そして私が3年生になった春、ダーシャは日日に半年間短期留学生として来日しました。同じYOSAKOIのサークルに入って一緒に踊り、お祭りに参加し、泣いたり笑ったりして充実した時間を過ごしました。
ダーシャとの思い出はそれだけではありません。ダーシャが帰国したのを追いかけるようにして、私は2016年11月から約9か月間ロシアに留学しました。ロシアでは、ロシア語が堪能ではなかった私をダーシャが助けてくれました。
事務的な手続きのほかにも、ロシア語能力試験の勉強を手伝ってくれたり、イベントがあるたびに誘ってくれたり、留学の最後には手作りのアルバムをプレゼントしてくれました。「ありがとう」と言うと、ダーシャは「ゆりは日本で私を手伝ってくれたでしょ?だから次は私がゆりを助けたいし、喜ばせたいよ。」と言葉をかけてくれたのが印象に残っています。
最初に出会った2年前はまさかこんなに仲良くなれるとは思っていませんでしたが、今では一緒にスペインへ旅行するくらい、大切で大好きな親友です。
チューターは、事務手続きのお手伝いさんではなく、留学生にとって最初の日本人の友達です。
留学生と関わりたいと少しでも思っている人がいたら、ぜひ、チューターをやって、留学生の友達と思い出を作ってください。