モスクワ市立教育大学(2017年3月) - 日本語・日本文化学類 筑波大学 人文・文化学群

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海外レポートOverseas Report

モスクワ市立教育大学(2017年3月)

2017/03/14 ロシア 田中結梨

Здравствуйте! (みなさん、こんにちは!)

長い冬も終わりに近づき、モスクワは雪解けが始まりました。日照時間も長くなり、街ゆく人のコートも薄手になってきました。気温もプラスになり、春を感じながら毎日を過ごしています。
今回は、1月と2月のモスクワでの生活についてレポートしたいと思います。

タガンスカヤ駅近くで撮れた太陽
タガンスカヤ駅近くで撮れた太陽

まず1月。大学の長い冬休みでした。この長い休みには、ロシア語を勉強して現地での生活をもっと豊かなものにしたいと思い、ロシア語の学習に力を入れました。初級者向けの補講を開いてくださったので、週1回その授業に参加しました。毎回30ページを超える練習問題が宿題として出され、必死にその問題を解く日々でした。そして、日本語を勉強しているロシア人の友達とたくさん会うようにし、会話の練習につきあってもらったり、逆に私も日本語を教えたりと語学に励んだ冬休みでした。1月下旬に行われた国際交流基金の日本語講座でのビジターセッションでは、日本語学習者の方とたくさん日本語で会話をしました。このビジターセッションは冬休みの出来事の中でも特に印象に残っています。

国際交流基金(通称JF)で行われている日本語講座では、日本語を「話す」ことに重点を置いた教育が行われています。普段私が学校生活で出会い話をするのは、ほとんどが日本語を勉強している学生でした。しかしこの日本語講座は年齢も職業も違う様々な人が受講していて、日本語を言語学的に学ぶ学生たちとは異なる学び方をしている日本語学習者の方と話すことは、とても新鮮な経験となりました。日本語を教えている立場として、このように様々な方法・目的で日本語を学ぶ人たちと出会い話をすることができ、自分の日本語の教え方について改めてじっくり考える機会になりました。今後もいろいろな日本語学習者の人と話してみたいです。

ツァーリツィの公園で学生と散歩
ツァーリツィの公園で学生と散歩

そして2月になり、大学の後期が始まりました。ロシア語の授業は、前期に比べて先生の言っていることが理解できるようになり、前よりも楽しく授業が受けられるようになりました。とはいえまだまだクラスのレベルには到底届いていないので、今後もロシア語の勉強を続けていきたいです。私にロシア語を教えてくれるロシア人の友達もたくさんいるので、これからも助けてもらいながら、帰国までにはもっと話せるようになりたいと思います。日本語の授業は、2月は大学の先生の都合で20コマ以上の授業を担当させていただきました。1日に4コマ教える日は準備も当日もとても大変でしたが、授業が終わった後の学生の「楽しかったです」の言葉が本当に嬉しくて、毎授業教えるのが楽しかったです。一方で、教えるときに感じた自分の知識の足りなさが悔しい1ヶ月でもありました。教え方やクラスの雰囲気作りは、今までの授業を通してだんだんコツをつかめるようになってきてはいますが、やはり文法や語彙の細かな使い分けや正しいアクセント・イントネーションなどについて質問されたとき、すぐに答えることが出来ないこともありました。こういった楽しさと悔しさどちらも味わったことを忘れず、これからに生かして行きたいです。

以前筑波大に留学していた親友ダーシャ
以前筑波大に留学していた親友ダーシャ

そして、冬休みから2月にかけてたくさん友達と食事をしたり散歩したりしました。日本でも人気がある「丸亀製麺」は、日本よりもメニューが豊富なのが面白くて、友人と一緒に何回も行きました。そして、トラブルがあったときには周りの人がたくさん助けてくれて、励ましの言葉をくれました。モスクワにいる友人や先生だけでなく、日本から応援してくれる家族や友達、先生方にもたくさん支えていただいています。モスクワ留学を通して、周囲の人々の優しさや心遣いに助けられることが多くあり、自分は本当に恵まれているなと感じています。 長いと思っていた留学もあっという間に4ヶ月ほど経ちました。帰国まで半年を切っています。

いつでも頑張りたい事へのモチベーションを忘れず、そして支えてくれるロシアの人と日本の人たちへの感謝を忘れずに、毎日を過ごしていきたいです。


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