モスクワ市立教育大学(2015年5月) - 日本語・日本文化学類 筑波大学 人文・文化学群

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海外レポートOverseas Report

モスクワ市立教育大学(2015年5月)

2015/05/31 ロシア 日暮康晴
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モスクワも5月、いよいよ春がやって来ました!4月の終わりには雪が降った!ということもありましたが、5月に入ると、木々も色づきだしコートを着る機会もほとんどなくなり、もう春だなぁということを強く感じます。5月と言えば、ロシアにも日本と同じく月の頭に大型連休があります。しかし憲法記念日や子供の日がロシアにもあるというわけではなく、ロシアのゴールデンウィークはメーデー(5月1日)や対ドイツ戦勝記念日(5月9日)などによるお休みです。特に後者の戦勝記念日に関しては、今年は戦勝70周年ということで例年よりも賑やかに祝われるようで、街中ではありとあらゆるところでオレンジと黒の戦勝記念リボンのデザインをよく目にします。

ロシアの戦勝記念日の祝い方、というレポートも行いたかったのですが、今回自分たちはこの休みを利用してドイツのボンに行ってきました。ライン川沿いの比較的小さな街ではありますが、緑も多く、とても居心地よいところでした。とはいえ一足早い春のためにただ訪れたというわけではありません。ボン大学で日日の卒業生の方が日本語教師として働いていらっしゃるということで、そこでの授業見学が主な訪問理由です。その先輩の授業はスケジュールの都合上見学できなかったのですが、同学科の先生方による様々なスタイルの授業を見学させていただき、ロシアとは違うカリキュラムの構成や教え方などを学ぶことができました。授業の外でも先生方と日本語教育や卒業後の進路、海外で働くということなどについて様々なお話もでき、自分の進路について改めて見つめなおし、考える良い機会になりました。

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また、先日は留学先であるモスクワ市立大学のオープンキャンパスや、実習先であるシュコーラ(日本の小中高校に当たる)で茶道体験会を実施しました。前者では日本語学科に興味のある学生やその保護者の方に、日本文化の体験として実際に解説付きでお点前をし、後者では茶道の歴史などについて簡単な授業をした後で実際にお茶を点てる体験を行いました。特にシュコーラの茶道体験では、抹茶が子どもたちにとって苦過ぎはしないかなど心配していましたが、皆それぞれ、自分で点てたお茶を「おいしい」と言って飲んでいました。また作法や歴史に関しても「それはどうしてそうなの?」といった質問が色々と上がり、非常に充実した体験会になりました。

留学生活も残りわずかとなりました。まもなく学年末で授業実習も残り数回ですが、最後まで気を抜かずに頑張ります!


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