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梨花女子大学(2023年6月)

2023/06/01 韓国 藤関蓉子

안녕하세요~!!(韓国語で「こんにちは」の意味)

 日本語・日本文化学類4年の藤関蓉子です。私は2023年2月から6月の間、韓国の梨花女子大学に交換留学生として通っています!この大学を選んだ理由としては、卒業論文に向けて韓国人大学生の実態を知りたいと思ったのと、ずっと好きだった韓国での生活を体験してみたかったからです。

写真:大学のキャンパスへ続く石張りの通学路

 まず、梨花女子大学について紹介したいと思います。梨花女子大学はソウルの中心部にあるためアクセスもよく、学生の街として賑わっています。女子大としては世界最大の規模を誇り、キリスト教系の由緒ある学校であり、教育面においても韓国トップクラスに位置しています。韓国の学生は履修科目の半分を外国語で受講しなければならないシステムとなっており、当たり前のように英語や第3外国語までも使いこなすレベルの高さに衝撃を受けました。

写真2:カラフルな家並みが点在する釜山の甘川文化村を背景に友人と記念写真

 授業は、9単位〜15単位の間で受講することができ、私は韓国語の授業を6単位、北朝鮮に関する授業を3単位、日韓文化比較に関する授業を3単位分受けました。交換留学生は基本的にどんな分野の授業でも受けることができるため、筑波大学のシステムと似ています。ただ1点、大きく違ったのが授業の登録方法でした。筑波大学では期間内に申請すれば大体希望通りに受講することができますが、韓国では全て先着順になっており、学生の数も多いため取りたい授業も取れないという事態が当たり前のように起きます(汗)。そのため、受講申請時はネットカフェにみんな行き、最速のインターネット回線で受講申請を行います。私もいくつか取り損なった科目がありました(泣)。

 授業以外の活動としては、韓国語勉強や友達と観光をしていました。留学生のサポートとしては、「PEACE BUDDY」といった韓国人学生1人に対して留学生7、8人がグループになって観光や週に1回ランチをする制度がありました。ただ、ここでは留学生の比率が多い関係上、英語がメインのため、英語が得意ではない私は「ハングルアシ」という韓国人学生と1対1で交流することができるサークルにも参加し、こっちをメインに活動していました。そして、そこで仲良くなった韓国人、ロシア人、フランス人の友人たちと韓国第2の都市、釜山へ旅行に行ったり、韓国人学生のご実家にお邪魔したり、ソウル市のイベントに参加したりしました。

写真3:サークルの仲間たちと漢江で夜のお花見

 大学内の活動として一番印象的だったのが5月に開催された学園祭でした。学生が屋台を出したり、舞台でパフォーマンスをする点は筑波大学と変わりませんが、大学のTシャツが無料で配布されたり、人気歌手が来て公演を行ったりと韓国特有の文化に驚きでした。

写真4:韓国の伝統衣装・韓服を着て友人と景福宮を訪れた

 今回の留学の目的の一つが、卒論研究のために韓国人大学生や韓国の文化について知ることだったため、イベントや活動に積極的に参加しました。歴史的遺産を訪れたり、伝統料理を食べたり隣国であっても異なる側面に毎度驚きでした。また、その過程で実際に社会に出てみてどこまで自分の韓国語が通用するのかチャレンジするのが楽しくもありました。韓国人の友人に韓国人の行動スタイルや価値観について教えてもらい、市場で値引き交渉をしたり、外国人だとなめられないように振る舞いに気をつけたりして、日々リアルな「サバイバル術」を身につけることができます(笑)!

 韓国留学に来てみて、隣の国とはいえど国民性や文化が違う点が多く、良くも悪くもカルチャーショックがたくさんありました。ですが、これまでの大学生活とは違ってより多様な価値観や文化に触れ、かなり視野が広がったなと自分自身でも成長を感じています。私はコロナ禍に入学したため、過去3年間は理想とは程遠い大学生活を送りいろいろなものを諦めていましたが、大学生活最後でも留学という決断を下したことに満足しています。特殊な事情下であっても留学を温かく応援し、相談に乗り、手続き等をサポートしてくださった先生方に心から感謝しております。残りの期間もたくさんのことを学び、さらに内面的にも能力的にも成長していけたらと思っています。

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