プリンス・オブ・ソンクラ大学(2020年4月) - www.japanese.tsukuba.ac.jp

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プリンス・オブ・ソンクラ大学(2020年4月)

2020/04/28 タイ 成田美希

 皆さんこんにちは、日本語・日本文化学類3年の成田光希と申します。
 私は2019年12月から2020年3月までタイ南部にあるプーケット県のプリンス・オブ・ソンクラ大学(Prince of Songkla University)に交換留学していました。
 「え、あのリゾート地で有名なプーケット!?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その通り、プーケットはタイの有名な南国のリゾート地です。
 そんな場所に留学していた私の留学生活を日本との違いとともに書こうと思います。

 まず、学校生活についてです。今学期、私は4つの授業を履修していました。授業では、タイ語やタイ文化、日日とは違う分野である観光ホスピタリティーについても学びました。
 授業中には、「日本はどうなの?」と聞かれることも多く、時には日本人の私ですら答えられないことがありました。そこから、当たり前すぎるからこそ気づかないことや知らないことがあると実感したものです。
 留学中は異文化について知るだけでなく、外から見た日本や、他国との比較によって日本について考える機会が多くありました。

ワットシャロン寺院
写真1:授業で訪れたワットシャロン寺院

 タイの大学には制服があります。私は私服の高校に入学したため、懐かしいと思いながらも中学校以来久しぶりに制服を着て大学に登校していました。タイに留学していなかったら、大学生で制服を着て登校するという貴重な経験はしていなかったと思います。
 そして、タイでは野良犬や野良猫がそこら辺に普通にいるため、大学のキャンパスの中で犬や猫が気持ちよさそうに昼寝している光景も日常茶飯事でした。しかし、私にとってそれはとても珍しい新鮮な光景であったため、最初の方はなかなか見慣れなかったのを覚えています。
 タイの人々の交通手段は、基本的にはバイクか車です。そのため、日本にはないバイクタクシーがあるのもタイならではだと思います。車のタクシーよりも安いため、私もよく利用していました。
 そして、プーケットでは自転車に乗っている人を一度しか見たことがなく、ほとんどの学生がバイクで登校していました。自転車大国の筑波大学では毎日何十台もの自転車を見ることが当たり前でしたが、留学先の大学ではバイクを見ることが当たり前となっていました。

伝統的なダンス
写真2:タイの伝統的なダンスの練習風景

 次はプーケットについてです。プーケットには多くのビーチや数多くの離島があり、自然豊かでとても綺麗な場所ばかりです。私もいくつかの有名なビーチや離島に行き、パラセーリングやシーカヌーなどのアクティビティにも挑戦しました。
 また、プーケットは昔中国からの移民の歴史があるため、中国文化と地元の文化が融合した独自の文化があり、中国語由来の名前の食べものや独自の文化が沢山あります。
 私自身、タイ人の友人がいろんな場所に連れて行ってくれたこともあり、プーケットの食べ物に挑戦するなど、その独自の文化に少し触れる体験もできました。

Pad Thai(パッタイ:タイ風焼きそば)
写真3:Pad Thai(パッタイ:タイ風焼きそば)

 約3ヶ月の留学を振り返り、短い期間ではありましたが、大変濃い毎日を過ごすことができました。その地域の文化や人、景色など住むからこそ分かることもありました。
 全てが人生初めてのことばかりで、少し戸惑いながらも日本ではできない多くの経験と国際色豊かな友人たちと過ごした時間は絶対に忘れられません。
 私にとって留学はとても大きな挑戦でしたが、今改めてあの時の決断をしたことに全く後悔はありません。
 留学を応援してくれた、家族や友人、先生方など私を支えてくれた多くの方への感謝を忘れずに、この経験を生かし新たなステップに進んで行きたいと思います。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。
Kap khun kap !(コップンカー、タイ語で「ありがとう。」の意味です)


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