モスクワ市立教育大学(2014年10月) - 日本語・日本文化学類 筑波大学 人文・文化学群

異文化交流
International Exchange

海外レポートOverseas Report

モスクワ市立教育大学(2014年10月)

2014/10/31 ロシア 坂井香澄
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モスクワでの滞在も1ヶ月が経ちました。10月に入り、一段と寒さが増してすでに冬用のコートが手放せません。ロシア語の授業や大学でのTAの活動も本格的に始まりました。

こちらでは、留学生のためのロシア語の授業をロシア語で受講しています。文法、作文、聴解の授業を中国や台湾からの留学生とともに受講しています。授業はそれぞれ担当の先生によって進め方が全く異なっています。これらの授業はロシア語の能力向上のためだけではなく、自分が日本語の授業の教案を考える際の参考にもなっています。自分自身も語学の学習者として授業を受講することは、学習者の気持ちを実感をもって理解することの助けになると思っています。また毎週水曜日には、モスクワ市立教育大学の日本語の授業のTAをさせていただいています。担当する授業は日本語音声の授業と、初級日本語の授業です。それぞれの授業で、ネイティブとして出来ることは何かを考えながら授業に参加しています。

これらの授業以外にもモスクワ大学内にある日本センター主催の「ラマーシュカ」というロシア人日本語学習者と日本人が会話をする会に参加したり、そこで知り合ったロシア人の方とイベントに行ったりと、積極的に交流の機会を逃さないように活動をしています。

また先日、2年前に日日開講科目の「日本語・日本文化国際研修(ロシア実習)」に参加した際に、ホームステイをさせていただいたご家族と再会しました。当時よりはご家族が話しているロシア語が理解できたのですが、まだまだ努力が必要であることを痛感し学習意欲を掻き立てられました。留学というかたちで、2年前にお会いした方々と再会し、お話しが出来ることを本当に嬉しく思っています。これも筑波大学とモスクワ市立教育大学の交流が今なお盛んに行われているからこそ、実現していることだと思います。

そしてついに学生証が発行されました。この学生証は大学の建物に入る際の身分証明書になるだけではなく、公共交通機関や本屋で提示することによって料金が割引になるそうです。美術館や博物館、劇場なども学生料金で利用できるようになるため、今後はそうした施設にも足を運んでみたいと思います。


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