異文化交流
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日本語教育国際研修Ⅲ

2025/03/26 マレーシア 荒巻光里

 日本語・日本文化学類2年の荒巻光里です。私は、1月5日から27日までの3週間、「日本語教育国際研修Ⅲ」という日日の授業の一環でマレーシアでの日本語教育実習を行いました。

写真1:クアラルンプールの宿泊先から見た二重の虹

 従来であればジョホール州にあるマレーシア工科大学(UTM)で2週間、現地の中学校で1週間程度授業を行う予定でしたが、マレーシアにおける学校日程変更の影響を受けて今回はUTMで2週間授業を行った後、首都であるクアラルンプールに移動しました。クアラルンプールでは、現地の国際交流基金やマラヤ大学の日本留学特別コース(AAJ)、筑波大学マレーシア分校の見学をさせていただきました。これまでとは異なる日程に苦戦する部分もありましたが、海外における日本語教育の実態を知ることができ、貴重な学びを得ることができたと感じています。

写真2:授業風景

 本実習に参加する前にも日本語授業の経験はありましたが、日本語をほとんど話すことができない学生に対しての授業作りにはかなり苦労しました。どこまで日本語が通じるのか、英語を使うべきなのか、どうすれば言葉が分からなくても伝わるスライドが作れるのかなど、みんなで夜遅くまで準備をしたことは強く記憶に残っています。そして、本実習に参加したこと、さらに現地の先生方から様々なアドバイスをいただいたことで、日本語授業の多様性に気がつくことができた点が最も大きな学びだと感じています。既知の方法にとらわれるのではなく、様々な技術を吸収していくことが大切なのだと実感することができました。

 自分の知識不足や英語でのコミュニケーションの難しさを実感する日々でしたが、UTMの学生さんたちが楽しく授業を受けている姿や懸命に日本語を話そうとする姿を見ると自分達も頑張ろうと思うことができました。また、日本語クラスを履修している学生さんの中には日本に対して強い愛を抱いている方も多く、海外における日本の捉えられ方を間近で見られたことも非常に良い経験でした。

写真3:多様な文化を反映した種類豊富な料理

 入学時からこの実習に興味があった私にとって、今回の経験は待ちに待ったものでした。日本語教育に関する知識や経験を得られただけではなく、現地でたくさんの友人を作ることもでき、短い期間ではありましたが一生ものの経験になったと感じています。まだまだ大学生活は続きますが、今回の経験を糧に、広い視野を持って今後に向き合っていきたいと思います。

写真4:実習参加メンバーと現地の友人

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