日本語・日本文化学類とは?
What is "Nichi-Nichi"?

学類長のことばMessage

皆さんは大学での学びにどんなイメージを抱いていますか。明確な目標をもって大学進学する人がいる一方で、義務感から決断した人もいるはずです。学びの目的や動機は千差万別で、キャンパスで許容される差異が多様であればあるほど、それが大学の個性を伸ばし、魅力を高めることにつながります。なぜなら、大学での学びは、知識の吸収だけにとどまらず、新しい視点で物事を理解する姿勢を重視するからです。同質性の高い人ばかりでは、未来を切り開くブレイクスルーは期待できません。

日本語・日本文化学類では、日本語と日本文化をめぐる多様な事象を総合的に捉え、グローバルな視点から多文化との共存を主体的に考えることができる、人材育成を目標に掲げています。この目標の意味するところは、古典や先達の知見には敬意を払いつつも、それに決して満足することなく、興味ある対象について掘り下げ、大胆なアイデアと緻密な論理で自分の考えを組み立てる方法を学ぶことの大切さです。

そのために日本語・日本文化学類では、カリキュラムに工夫を凝らしています。留学生と協働で学修し、対話を通じて自らの考えを表現する機会や、国内外での実習を通じて、自分の言語と文化を振り返る実践的な学習の場を用意しています。また卒業研究では、複数の教員の指導による問題発見の場である演習も提供しています。そうした環境に身をおけば、おのずと日本語や日本文化に対する固定観念が揺さぶられ、その中身が刷新されるに違いありません。

日本語・日本文化学類の「伝えたい日本がある」というメッセージは、4年間の学修を通じて、言語学、日本語教育学、文化人類学、歴史学、文学といった専門性を高めつつ、日本語や日本文化に関して、自分の言葉で語れるようになるという到達点を指します。ぜひ皆さん、私たちと一緒にチャレンジしてみませんか。


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