ユライ・ドブリラ大学プーラ(2019年7月) - www.japanese.tsukuba.ac.jp

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ユライ・ドブリラ大学プーラ(2019年7月)

2019/07/31 クロアチア 中嶋さくら

Bok, kako si ?(クロアチア語で「こんにちは、お元気ですか。」の意味です)
日日卒業生の中嶋さくらです。

ゆかた体験会
写真:ゆかた体験会

2019年7月で1年間の留学生活も終了となります。
今回のレポートでは、クロアチアでの日本語教育実習において、私が携わった「課外活動」と「その他の行事」について皆さんと一緒に振り返りたいと思います。

授業以外には、日本の文化を体験したり、日本語を使う課外活動を定期的に行いました。
クロアチアの大学では「部活動」や「サークル」はあまり行われていないため、Facebook「よっこいしょ☆プーラ」を使ってメンバーを集め、活動をしました。

父の日のカード
写真:父の日のカード

主な活動は以下の通りです。
・新入生歓迎会、餃子パーティー、誕生日会、お別れ会
・クリスマスカードづくり、父の日カードづくり
・かるた会、ひな人形を折り紙でつくろう、ゆかた体験会
・クロアチア語勉強会、日本語で交換ノートをしよう

これらの活動は、正式な教員ではない実習生という立場だからこそできたものだと考えています。
学生もこのようなイベントをすると、とても楽しそうでした。
企画や準備は少し大変ですが、やってよかったと感じています。

この1年間、プーラの外でもたくさんの行事がありました。
2月にブダペストで行われた「中東欧日本語教育研修会2019」では「授業改善の視点と工夫」をテーマに、中東欧の日本語教育現場で活躍されている先生の実践や悩みを聞き、自分の授業を改善するための大きな示唆をいただきました。
「中東欧」という日本から少し遠い地域でも精力的に活動されている先生方、またその先生方のつながりを支えてくださっている国際交流基金の方のお力を感じました。
この研修会で得た示唆、反省、そしてつながりを日本に帰ってからも生かしていきたいです。

スピーチコンテスト参加学生と
写真:スピーチコンテスト参加学生と

また3月の終わりにはザグレブで「日本語スピーチコンテスト」(リンク先は在クロアチア日本大使館のページ)が開催されました。
プーラ大学からは3名の学生が参加し、それぞれ1位、3位、5位に入賞しました。原稿を何度も推敲したり、スピーチを練習したり、学生にとってもアドバイスをする私達にとっても一筋縄ではいかない大会でした。
でもその分、参加した学生全員が入賞したときは、うれし泣きをしてしまうほど、よい思い出となりました。
また、スピーチを通じて、学生たち一人一人が日本や日本語についてどんな思いを持っているかを知ることができたことも貴重な機会でした。

プーラから船でイルカを見に
写真:プーラから船でイルカを見に

これら以外にも、2つの学会や大使館主催の茶道イベント、「研究者の夜」など多くの行事がありました。
行事に参加するたびに、クロアチアにいる人々の日本への興味・関心、探求心に触れることができ、「日本を伝える日本語教育」を目指していきたいと思うようになりました。

一年間の留学を通じて、日本語教育の面で学んだことは多くありました。
しかしそれ以上に「人との関係づくり」や「人の思いにどう答えるか」という日本語教育だけにはとどまらない大きな課題をいただいた気持ちがあります。
帰国後は、大学院修了に向けて自分で努力を積み重ねるだけでなく、他の人と話し、協力し、たまに頼ったり頼られたりする関係を持ちつづけたいです。

それでは、今まで海外レポートを読んでくださり、ありがとうございました!
もし留学に興味のある方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。


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