チューター体験記 鎌田真凜&MINH NHAT NGUYEN(ベトナム・日研生) - 日本語・日本文化学類 筑波大学 人文・文化学群

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チューター体験記 鎌田真凜&MINH NHAT NGUYEN(ベトナム・日研生)

2021/04/07 鎌田真凜

 私は、高校の時から「大学に入ったら留学をして、日本の外から日本を見てみたい!」という思いがあり、2年生では絶対に留学に行こうと考えていました。
 しかし、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で海外旅行すらできなくなってしまい、どうにかこの期間を有効に使えないかと考えた結果、海外から来る留学生のチューター業務を引き受けることを決めました。

私と担当留学生のアシタさん

 私がチューターを担当させていただいたのは、ベトナムからの日研生アシタさんです。
 初めて話すまでは意思疎通ができるのか不安もありましたが、そんな気持ちも一瞬でなくなってしまうくらいアシタさんは日本や日本語についてよく知っていて、私には思いつかないようなこともたくさん教えてくれました。
 例えば、アシタさんのお名前は「Minh Nhật(ミン ニャット)」と言いますが、「ニャッ」という音が多くの日本人にとって発音しにくい音なので、「アシタ」というニックネームを付けたそうです。
 「アシタ」というニックネームにした理由は、ベトナム語で「Minh」は「明るい」、「Nhật」は「日」という意味であり、漢字だけ取り出すと「明」+「日」で「明日(アシタ)」になるからということでした。
 これ以外にも、私たちは授業のことから日常のことまで本当に色々な話をすることができました。

図書館で棚の使い方を確認するアシタさん

 今回、日本への入国制限で日研生の来日が延期されたため、チューターとしての活動はオンラインでの支援から始まりました。
 オンライン上で行った支援は、履修登録や日々の授業のサポートが中心です。特に、履修を組み立てる時には、私自身も迷ってしまうようなことが何度もありましたが、その度に、日研生担任の先生が助けてくださいました。
 そのほかの場面でも先生方や他のチューターの方には何度も助けていただき、楽しく活動をすることができました。本当にありがとうございました。

 そして、支援開始から2ヶ月後にはアシタさんも来日できることになり、まずは一緒に日用品の買い物に行くことになりました。
 はじめのうちはお互いに緊張をしていましたが、買い物をしていく中で一気に距離が近づき、最終的には友達と行く買い物と何も変わらないような非常に楽しい時間となりました。
 掃除用具の種類数の多さに、「これは何が違うの?」と困惑に満ち溢れた顔で呟いていたアシタさんの姿がなぜか今でも忘れられません。

 コロナ感染防止のため、一緒にご飯を食べたり、どこかに行ったりすることは叶いませんでしたが、それでもこの4ヶ月間は刺激的でとても充実した時間だったと思います。
 アシタさんの質問からこれまで「当たり前」と見過ごしていたことに改めて気づかされることも多く、新たな発見や学びもたくさん得ることができました。
 チューターとしての期間は終わってしまいましたが、これからもアシタさんとは一人の友達として仲良くしていきたいです。

 チューターは留学生の友達を作るとても良い機会だと思います。少しでもチューターに興味がある方は、ぜひ一度挑戦してみてください!

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