教員の紹介Faculty

沼田 善子NUMATA Yoshiko
- 人文社会系(文芸・言語専攻)教授
- 日本語学
Japanese linguistics
主な担当授業
現代日本語概論I/II、日本語の文法I(同演習)、日本語の文法II など
研究分野の紹介

現代日本語の文法を研究しています。中でも「副助詞」、「係助詞」と言われてきた語群を中心に、それらを「副助詞」「係助詞」とすることを否定し、古典語や方言、他言語の研究も視野に入れ、それぞれの分野の専門家と連携して、新しい見方でその特徴を捉え直し、研究を進めています。
古典語や方言の研究との連携では、現代日本語の現象をより詳細に観察、記述するための視点を得ると同時に、日本語の変化の過程の中に現代日本語の体系を位置づけることを目指しています。
また、中国語や韓国語、ドイツ語などの研究との連携では、日本語と他言語とを比較対照し、その異同を探ることで、日本語の特徴を明らかにすることを目指しています。
歴史的変化の中で現代語を位置づけるいわば縦の研究と、他言語との対照という空間的広がりの中でのいわば横の研究とを並行することで、より精密に現代日本語の研究を進めたいと考えています。
研究業績
- 『現代日本語とりたて詞の研究』ひつじ書房、2009年。
- 「とりたて詞の分布と意味をめぐって-「も」と「だけ」の記述を例に-」『日本語文法』第8巻2号、日本語文法学会、2008年。
- 『日本語のとりたて-現代語と歴史的変化・地理的変異』(共編著)くろしお出版、2003年。
- 「第3章とりたて」『日本語の文法3 時・否定と取り立て』岩波書店、2000年。
これまで指導した主な卒業論文
- 現代日本語の並列詞「と」「や」「とか」について―形式的な差異に着目して―
- 指示代名詞ソノの後方照応文の観察と検討―代行指示を中心に―
- 「とか」・「なんか」の比較考察―とりたて詞を中心に―
- 日本語における強調表現の諸相
- とりたて詞「など」の成立―中世末期~近世初期の文献を中心に―
メッセージ

当たり前のことですが、他者に向けて何かを発信するには、相手がどんな知識、感情を持ち、どんな興味、関心、目的で自分に向き合っているのかを知り、それに応える形で表現しなければ、的確な発信はできない、「発信」するには正確な「受信」が前提となります。日本語や日本文化を世界に発信するには、日本語や日本文化を学ぶと同時に、発信する相手の国、地域で日本語や日本文化がどのように捉えられているのかを正確に知る作業が必要になります。その意味で、日本語・日本文化学類の学生には、日常の学びの中で、常に世界を意識し、世界を相手に、それとどう関わっていくかを考えていて欲しいと思います。
