松崎 寛 | 日本語・日本文化学類とは | 筑波大学 日本語・日本文化学類


日本語・日本文化学類とは?
What is "Nichi-Nichi"?

教員の紹介Faculty

松崎 寛 / Hiroshi Matsuzaki

松崎 寛MATSUZAKI Hiroshi

  • 人文社会系(文芸・言語専攻)准教授
  • 日本語教育学・音声学

Teaching methods of Japanese language/Phonetics

主な担当授業

日本語の音声・音韻、日本語技能指導論、第二言語習得論、言語教育対話実習I/II など

研究分野の紹介

*

上の写真で私が持っているのは、聴診器です。これを喉元にあてると「声の素」を聞くことができます。「声の素」は、正確には「喉頭原音」と言い、「ア」や「イ」等は、喉より上の調音器官を作用させて出すので、この原音はどんな母音でも「ブブブブ…」という同じ音に聞こえます。机の上に置いてあるのは「声の通り道を壺の形にしたもの」で、原音を壺の下から流すと、左は「ア」の声、右は「イ」の声が出ます。

喉元で調節しているのは、声の高さ・大きさ・長さだけで、子音や母音の音色は含まれません。つまり、この原音を機械で取り出して日本語学習者に聞かせれば、子音や母音の細かい違いに捉われずアクセントやイントネーションを練習できたりもするわけです(もっと簡単な方法なら、手で口をふさぎながら声を出せば、似たような音になりますが)。

このような、日本語の教育方法を工夫・改善し、より効果的に、より楽しく学習を進められる支援方法を追究することが、私の研究課題です。話しことばの教育、特に、発音と聴解に興味があります。授業では、身体をフル活用して音声を体感する活動を通して、みなさんに音声学や学習が起こるメカニズムについて深く考えてもらいたいと思っています。

ちなみに私の夢は、モンゴルの伝統的歌唱法「ホーミー」ができるようになることと、声でワイングラスを割れるようになること、です。

研究業績

  1. 松崎寛(2016)「日本語音声教育における韻律指導―CALLシステムを用いた教材開発の動向― 」『日本音響学会誌』72巻4号、213-220
  2. 松崎寛 (2009) 「音声教育における教師と学習者の内省-韻律指導の実践をもとに-」『日本語教育』142号、25-35.
  3. 松崎寛(2005)「聞くための日本語教育文法」『コミュニケーションのための日本語教育文法』くろしお出版、127-146
  4. 河野俊之・串田真知子・築地伸美・松崎寛(2004)『1日10分の発音練習』くろしお出版

これまで指導した主な卒業論文

  • 聞き取りに特化した指導法の提案―駅員との会話聞き取りを例として―
  • ロシア人日本語学習者の母音長習得について
  • 宮城県石巻市におけるガ行鼻濁音の実態
  • 地域日本語教室における初級学習者の発話を引き出す指導―アクション・リサーチを用いた実践研究から考える―
  • 韓国人日本語学習者のザ行音発音の男女差
  • 「やさしい日本語」を用いた言語サービスに関する実証的研究
  • フォリナートークに対する日本語母語話者の意識に関する実証的研究
  • シャドーイングによる発音改善に関する実証的研究

メッセージ

*

「TSUKUBA FUTURE #111:外国人と共生するための日本語教育」で研究分野について説明しています。よろしければご覧ください。

私は、日本語・日本文化学類一期生です。入学年は科学万博が開かれた1985年。日日から修士・博士と進学し、東北・東京・広島で職を得て、2010年に筑波に戻ってきました。

筑波で受けた授業で発音に興味を持ち、音声教育を専門としてきました。聴解は20年前、在学時の恩師に共同研究に誘われたのが、研究開始のきっかけです。

自分の半生を振り返ると、研究に限らず様々な点で、大勢の人たちに支えられてきたことを感じます。みなさんもぜひ、大学時代の、人との出会いを大切にしてください。



ページ上部へ